Sunday, May 29, 2016


次男の苦しみと悲しみ(15)名門クラブの「人材育成金」の詐欺



同じことを私が東京マネジメント会社に話し、ぜひ次男が日本国内でプロ選手としての実績を作るため、日本のリーグのクラブに紹介してくださいと頼みました。その後、東京マネジメント会社は次男の移籍先を探し始めましたが、日本リーグに移籍するのは簡単ではありませんでした。なぜなら、ヴェルディに在籍していた2年間に、プロ選手として1度も正式な試合に出場したことがなかったからです。そしてさらに、ヴェルディから次男が移籍する場合、移籍先のクラブは1,000万円を「人材育成金」として、ヴェルディに払わなければならない、という条件がありました。また、東京マネジメント会社は移籍先を見つかる力がありませんでした。結局、ヴェルディで実績をつくる機会を与えられなかったことで、次男の移籍は困難になりました。その後、東京マネジメント会社とヴェルディの「悪質」なコーチスタッフの方から、以前考えていたヨーロッパで次男をプレーさせることについての話が出てきました。東京マネジメント会社は私に、ヨーロッパへ移籍した場合のメリットとデメリットについて現実的な話しをしてくれました。しかし、東京にいる次男には、強くヨーロッパへの移籍を勧めていました。同じようにヴェルディの「悪質」なコーチスタッフの方も、次男へヨーロッパでのプレーを勧めていました。それで次男は、ヨーロッパでプレーする夢ばかりを見るようになっていました。次男にはユース時代の時の実績がありましたが、この実績だけでヨーロッパで次男を受け入れてくれるクラブがあるのか、不安に思いました。また、ヴェルディが決めた1,000万円の人材育成金を支払う条件があったことも、心配でした。

結果として、次男が東京マネジメント会社の提案と、ヴェルディの「悪質」なコーチスタッフの方の説得を信じて、希望と夢を持ちながら、移籍先不明のままヨーロッパへ旅立つことになりました。

まず、次男が最初に行ったのはポルトガルで、これは東京マネジメント会社の紹介でした。ポルトガルの1部リーグの有名なクラブの練習に、1週間参加することができ、クラブが次男の実力を認め年俸約400万円のオファーを出してくれました。しかし、ヴェルディが求めた人材育成金1,000万円の支払いを断られてしまいました。仕方なく、次男は東京マネジメント会社の指示のもと、ポルトガルを去り東ヨーロッパのチェコに向いました。

チェコでも、1部リーグのクラブの練習へ参加するようになりました。東京マネジメント会社の話によると、このチェコのクラブチームは西ヨーロッパのさまざまなクラブチームから多くの選手をスカウトされている実績があることから、もし次男がこのクラブに入ってプレーすることができれば、西ヨーロッパのクラブに移籍するチャンスを得られるという話でした。チェコのクラブでの練習参加後、クラブ監督の要求により、次男はチームのトルコの冬キャンプに1週間同行することになりました。トルコの冬キャンプでは、次男の実力が認められクラブが年俸約400万円のオファーを出してくれました。しかし、ヴェルディが求めた人材育成金1,000万円の支払いはあまりにも高すぎるということで、クラブ側が次男を獲得するために、人材育成金の1,000万円の70%を負担し、残りの30%を次男の負担にするという提案を出しました。この提案に、東京マネジメント会社が次男の正式代理人として同意しました。これで、次男はチェコの1部リーグの「FKテプリツェ」というクラブと、200921日から2年半のプロ契約をサインすることになりました。その直後、東京マネジメント会社から私にヴェルディの人材育成金の支払いのことで相談がありました。それは、次男の負担分になっている30%(約300万円)をどうやってヴェルディに支払うかということでした。当時は、次男が東京マネジメント会社に立て替えてもらっていたイタリアでの治療費の返済中でしたので、私にも次男本人にもヴェルディに支払うための金銭的な余裕がありませんでした。そのことを踏まえて、東京マネジメント会社がチェコのクラブの負担分70%を預かって、それを会社側からヴェルディに一括払いするではなく、1年半かけて分割払いにするという提案を出してきました。1年半後には、次男自身が残りの30%を支払うことができるようになっていることを見越しての提案で、この提案をヴェルディ側に伝え交渉をする、という話に、次男も私も同意する以外の方法はありませんでした。




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