Friday, May 20, 2016


次男の苦しみと悲み (7)馬鹿部長の謝罪と怪我を治すため、次男の動力



その翌日の105日にも、また強化部長から連絡が入りました。強化部長は「昨日お父さんを怒らせてしまいました。すみませんでした。ぜひ108日には自分とヴェルディの医師が沖縄を訪問して、改めてお父さんに謝罪をし、再度息子さんの怪我のことを説明したい」という連絡でした。私はその連絡に対し、強化部長にこう返事をしました。「謝罪なんかいりません。次男の怪我の説明も、強化部長が121日に沖縄を訪問したとき聞いています。だから説明なんか必要ない。とにかく、強化部長と医師の沖縄訪問をお断りします。」

しかし、強化部長から3日間連続で連絡があったことで、私はヴェルディに対して「怪しい」と思いました。なぜなら、気になったことが3つあったからです。

まず1つ目についてですが、次男の怪我を悪化させたのがヴェルディのメディカルスタッフではないならば、9ヶ月前に(121)那覇空港で強化部長が私に説明したことと完全に違ってきます。この時(121日)、強化部長は私に、怪我を悪化させたことに対して「謝罪」をしました。この「謝罪」は何のための「謝罪」だったのでしょうか。ヴェルディは、次男の怪我を悪化させた責任から「逃げたい」のではないかと思いました。

2つ目は、強化部長がヴェルディの医師を連れて再度沖縄を訪問し、改めて私に次男の怪我に関する説明を行いたいということです。私はすでに(121)怪我に関する説明を強化部長から受けていましたし、ヴェルディの医師の診断書も頂いていました。ここで考えられるのは、当時(121)強化部長から私が受けた説明と医師の診断書に書かれたことは「嘘」で、次男のイタリアでの治療により、その「嘘」がばれる可能性があるため、強化部長が私に改めて説明をしたいのではないか、と思いました。

3つ目は、たった3週間前に(9月半ばごろ)ヴェルディが次男をイタリアで治療を受けさせると決めましたが、そのことについて強化部長がヴェルディの幹部に伝えていなかったのではないかということです。その後に、幹部がイタリアで治療を受けることを知り、そのことがヴェルディ内で問題になったのではないかと思いました。なので、強化部長から連絡が入った際、私はヴェルディに対して複雑な気持ちになり、本当にヴェルディを信用していいのかどうかが分からなくなりました。ヴェルディに次男のことを任す自信がなくなってしまい、次男がイタリアでの治療を終えて帰国した後に、ヴェルディはどう対応するのだろうかと考えてしまい、夜寝ることが出来ない日が続くほど心配になりました。しかし、イタリアで一生懸命リハビリを行っている次男には、ヴェルディの対応や私が抱えている不安などを伝えませんでした。

10月下旬、次男の怪我の治療の面倒を見ることになっていた東京マネジメント会社から私に連絡がありました。連絡の内容は「イタリアで治療を受けている息子さんの状態は良くなっており、回復に向っています。しかし、私たちの会社と息子さんとの間には正式な関係がないため、イタリアの医師やリハビリ施設とのやり取りが難しくなっています。ですので、私たちの会社としましては、息子さんの治療の手続きをスムーズに行うために息子さんと正式なマネジメント契約を交わしたいと考えています。息子さんは未成年者であるため、お父さんが代理として契約を交わしていただけませんか。」というものでした。私はこの連絡に対して「検討させて下さい」と返事をしました。本来の私の気持ちは以前と変わらず、次男はプロのサッカー選手としてまだ実績がないため、会社とマネジメント契約を交わすのは見合わすべきだと思いましたし、この会社の社長と初めて会った時、この会社は力のない会社ではないかという印象を受けました。しかしこの会社は、次男との正式な関係がないにも関わらず、ヴェルディが出した条件に従って次男の治療費を立て替えてくれました。ヴェルディ側のいくつかの怪しい対応により不安を感じていた私は、次男はこの会社と契約を結んだ方が良いのではないかと考えました。このマネジメント会社との契約について前向きに考えることができたので、そのことをイタリアにいる次男へ相談の連絡を入れました。次男は、自分の治療費を立て替えてくれているこのマネジメント会社と契約を交わしたいという希望を私に伝えてきました。次男の意志を確認し、このマネジメント会社と契約を交わすことを決定しました。

122日にヴェルディの強化部長から連絡がありました。「ヴェルディのJ1昇格の報告と、来季の次男との契約更新を行うため、お父さんと会って話しをしたい。」という連絡でした。そこで私は、東京へ行ってヴェルディと次男との契約更新の話をしてから、東京マネジメント会社と契約を交わすことを考えました。




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