次男の苦しめと悲しみ(1)名門クラブドクターの嘘とだまし
今回の強化部長の沖縄訪問で、ヴェルディの本当の姿が明らかになると私達夫婦は思っていました。しかし、強化部長から頂いた次男の健康診断書と、強化部長からの口頭説明の2つを分析すると、この訪問には説明や謝罪以外の別の意味があるように思いました。まず、理解できないのは、医師が健康診断書に示した治療原則は、安静とリハビリですが、この医師の指示の元で働いているはずのメディカルスタッフが独自の判断で次男を6ヶ月間休ませずに、試合や練習に参加させたことです。健康診断書には、当時日本サッカーの有名な「中田」選手の名前が挙げられていましたが、それで私達は安心させられました。けれども実際には「だました」ことになります。また、強化部長から受けた口頭説明には不信な点が多いように感じました。例えば、メディカルスタッフの説明では、恥骨結合炎は休んで治る怪我ではなく試合や練習を行いながら治る怪我である、ということであったが、明らかにヴェルディの医師の診断と異なっています。そしてさらに、半年の間、最新のMRI検査ではなく、レントゲン検査をたった1回しか行っていませんでした。今回の強化部長の説明により、次男の怪我を悪化させたのは、このメディカルスタッフの「怠慢」と「認識と知識不足」ではないかと思うようになりました。そして私と妻は、ヴェルディには組織的な問題があるのではないかと感じるようになりました。また、ヴェルディの運営に関して厳しい経済状態であることを私と妻はよく知っていたので、強化部長が私達に沖縄東京往復のオープンチケットを買って渡したその行動にも不安を感じました。ヴェルディがこのような対応をするのは、もしかしたら次男の怪我は危険な状況で、それを私達へ説得するために来たに違いないと思いました。強化部長の短い沖縄訪問を「悲観的」に受け止めると不安材料が非常に多くなってしまいます。なので私と妻は、素直で積極的な対応をしてもらったと受け止めるようにして、再びヴェルディを信じようと決心しました。次男の怪我が一日でも早く治るよう、夢と希望を持ち続けました。
1月下旬になると、突然、東京にあるスポーツ選手のマネジメント会社から私に連絡が入り、次男とマネジメント契約を交わしたいという考えを示してきました。その東京マネジメント会社は、次男がユースの時の活動に注目していたようで、いろいろな計画を考えている様子でした。その連絡に対して私は「息子に関することなら、すべてを東京ヴェルディにお任せしていますので、ヴェルディに連絡してください」と、返事をしました。すると東京マネジメント会社側は「あなたの息子は未成年者のため、契約を交わす際にはヴェルディより父親の許可が必要となります。」と、話を続けてきました。なので私は、東京マネジメント会社から連絡が入ったことをヴェルディの強化部長に伝えました。この話を聞いた強化部長は「こういう会社は無視するように」と言ってきました。このやりとりの後にもこの東京マネジメント会社から、ヴェルディと私たちへ何度か連絡がありました。ちょうど次男の高校の卒業式への出席を予定していたので、東京に行った時に私たち夫婦とヴェルディ、そしてその東京マネジメント会社と直接会って話し合うことに決まりました。
2007年3月3日、次男の高校の卒業式へ出席することと、怪我の状況確認、そして2007年シーズンのヴェルディの開幕戦の観戦、スポーツ選手の東京マネジメント会社との話し合いなどのために、私と妻は東京へ行きました。
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