Saturday, May 7, 2016


長男の苦しみ(4)



まず、長男に対する『いじめ』を認め、それを止めることを約束してくれました。そしてさらに、長男の具体的な次の問題点も話してくれました。

1-長男の努力が足りない問題。例えば、チームの練習が終ってから、長男がさらに自分のレベルを強化するための自主練習を行わない。

2-この大学のチームには、長男も含めて、何名かの生徒が特待生となっているが、そういうことが他の生徒に分からないようにしていた。しかし何らかの形でその情報がばれてしまい、特待生ではない生徒たちが、特待生の生徒に対して、いじめを行ったりやきもちを焼いたりしている。

3-監督自身が選手たちのことを「怖い」と思っている。なぜなら、試合に出ていない特待生ではない生徒たちが、試合に出してもらうため、監督に電話を入れて文句を言ったり怒り出すことがある。

4-顔と名前が一致していない選手がいると、監督自身が思っている。

5-長男に対して監督は、プロサッカー選手になれる可能性がないと思っている。

この5つの問題点を、監督が私に話してくれました。この問題点を、私は11つ分析してみました。まず、1について、長男の努力が足りないのであれば、強制的にさせて欲しいことを監督にお願いしました。なぜなら、長男は特待生として学費も免除されているし、奨学金も受けているので、長男には他の選手より練習する義務があると、私自身が認識しているからです。このことについて、私はチームのコーチスタッフや何人かの選手に確認を行いました。彼らからは、長男が毎日の練習が終ってから様々な自主練習をしていたという話を聞きました。しかし、チームの練習が終わると監督はすぐに帰るため、自主練習をしている選手たちの姿を見ていませんでした。また、早朝練習のある日には、学校の講義が練習後始まるため、選手たち自主練習をする時間がないことが分かりました。なので、この点に関しては、長男の努力が足りないのではなく、監督が長男の努力している姿を見ていないだけでした。

2について、特待生になっている生徒の情報を、他の生徒に分からないようにするということは、私には理解できませんでした。おそらく、サッカー部に対する学校側の運営の問題ではないか、としか思えませんでした。

3について、監督が特待生ではない生徒のことが「怖い」のであれば、監督としてチームの運営が出来ないということです。特待生ではない生徒と試合に出られない生徒たちが、試合に出られないことで学校側に対して問題を起こす可能性があるため、監督が自分の首を気にして、実力のない選手を試合に出しているように思いました。監督は、実力のある特待生の選手たちは、試合に出さなくても学費を免除されていることと、奨学金を受けていることにより、学校側に問題を起こす可能性が低いと考えているのが、私が受けた印象でした。

4については、監督が顔と名前が一致しない選手がいると思っているのであれば、選手たちも監督に対して同じ気持ちになってしまいます。監督と選手たちは、お互いに愛情と信頼関係がなくなっていき、チーム全体の成長は不可能になると、私は強く感じました。

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