次男の苦しみと悲しみ(26)名門クラブの「乱用」が、超えてはならないものを超えてしまいました。「絶対許せない」。
東京ヴェルディには、たくさんの辛いことを突き付けられてきましたが、次男も私たち家族も、東京ヴェルディと戦うことや文句を言うことはしてきませんでした。それは、サッカーの道しか残っていない次男の将来を守るためでした。私たち家族は、東京ヴェルディとの仲をこじらせると次男がいじめられると感じていました。そのため、積極的な行動を始めることにしました。
2012年1月24日、妻が8年前に沖縄で次男のことをスカウトしたヴェルディ関係者の方に連絡を入れ、涙を流しながら「次男を助けて下さい」と、お願いをしました。その方は、「クラブの運営『フロント』にお母さんの気持ちをお伝えします」と約束をしてくれました。
1月26日に、今度は私が、次男が東京ヴェルディに入団した当時、ユースの監督を行っていた方に連絡を入れ、ヴェルディと仲良くしたい気持ちを伝えました。その監督も、「お父さんの気持ちをクラブの運営『フロント』にお伝えします」と約束してくれました。その直後、この監督から私に連絡がありました。「お父さんの気持ちをお伝えしましたから、クラブからお父さんに連絡が入ります」と言われました。
1月27日、次男が姉の協力を得て、東京ヴェルディの運営「フロント」に謝罪の手紙を送りました(添付5参照)。
1月29日、次男が自分のさまざまなプレーのハイライト映像(DVD)を、当時の東京ヴェルディの監督に送りました。しかし、妻や私、次男の連絡や手紙などに対して、東京ヴェルディから何の反応もありませんでした。
2月3日、東京ヴェルディの弁護士から次男に連絡が入りました。その内容は、次男が人材育成費の自分の負担分約300万円を東京ヴェルディに返済する意志があるのかどうかの確認でした。それに対し、次男は必ず返済することと、再び東京ヴェルディに戻りプレーしたい意志を弁護士に伝えました。次男の意志を確認した後、弁護士は、もし東京ヴェルディに戻った場合、契約金をいくら欲しいかを聞いてきました。この質問に対し次男は、今は兄と暮らしているから生活出来る契約金だけで十分と伝えました。弁護士は、今の次男の気持ちを東京ヴェルディに伝えて、再度次男に連絡を入れると約束してくれました。
同じ日に、再度東京ヴェルディの弁護士から次男に連絡が入りました。その内容は、人材育成費の300万円の返済に関して新たに正式契約を結ぶため、弁護士から次男へ正式契約書を送付し、次男に署名を行ってほしいということでした。そしてさらに、東京マネジメント会社との選手マネジメント契約がある限り、東京ヴェルディが次男と直接話すことができないため、すぐにこの会社との契約を解約しなさい、という指示でした。次男は、弁護士の指示に従うことを約束しました。
この話を聞いた私は、なぜ東京マネジメント会社との契約を解約するよう指示したのか、以前から東京ヴェルディと東京マネジメント会社との間に何か問題があると思っていたので、徹底的に調べてみました。その結果、次男が8年前に始めて東京ヴェルディに入団したとき出会った「悪質」なコーチスタッフの方が次男に行った行動と全く同じように、東京ヴェルディに所属していた何人かの選手を東京マネジメント会社に紹介し、ヴェルディから移籍させていたことが分かりました。さらに、東京ヴェルディの女子サッカーチームの柱の選手達を東京マネジメント会社に紹介し、東京ヴェルディから関西の女子サッカーチームに移籍させていました。このことが東京ヴェルディの運営「フロント」にばれてしまい、この「悪質」なコーチスタッフの方は解雇され、そのことがスポーツ新聞に大きく取り上げられていました。このようなことが起きたため、東京マネジメント会社は次男と東京ヴェルディとの間の問題が発生した時、東京ヴェルディとのやり取り全てを私にさせていたのです。東京ヴェルディにとって東京マネジメント会社は、最大の敵となっていたことが分かりました。私たちは東京ヴェルディとの仲を良くしたいという一心で、東京ヴェルディの弁護士からの指示に従い、東京マネジメント会社と次男との間のマネジメント契約を解約することにしました。
2月4日、次男は東京マネジメント会社との契約を解約するための手紙をマネジメント会社へ送付しました。同じ日に、その手紙のコピーを東京ヴェルディにも送付しました(添付6参)。
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